ABAいしかわトピックス

2018年1月1日

北陸信越運輸局石川運輸支局 支局長 山下 明 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
石川県自動車車体整備協同組合並びに会員の皆様には、ご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
皆様には、平素から国土交通行政並びに当運輸支局の業務につきまして、格別なるご理解とご協力を頂いておりますことに厚く御礼申し上げます。
平成30年の新春を迎えるにあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

さて、昨年の訪日外国人旅行者数については、9月15日時点で2000万人を超え、さらに、11月4日時点で過去最高だった平成28年の実績(2403万9700人)を上回ったと発表されました。これにより、国土交通省・観光庁が示しました「東京オリンピックが開催される2020年の訪日外国人旅行者数を4000万人にする」という目標の達成も夢ではないというところにきております。
こういった状況の中、とりわけ石川県は、歴史ある伝統文化と豊富にある観光資源を背景にした観光立県としての一面を備えており、また、他県と連係した外国人旅行者向けの新たな「ゴールデン・ルート」の存在や、東京直通の北陸新幹線などのインフラもあり、魅力ある観光地としての地位をすでに確立していると言えます。今後は、より国際競争力のある観光地づくりのため、今ある観光資源をさらに磨き上げるといった「質」の向上への取り組みも重要になっていくものと思います。
また、こういった観光開発とともに、国土交通省として地域振興を図る取り組みといたしまして、本年10月より、地方の風景や観光資源を図柄とした「地方版図柄入りナンバープレート」の交付を予定しており、「走る広告塔」としての役割を担ってくれることを期待しているところです。
北陸信越運輸局といたしましても、地域の皆様と連繫しながら、観光振興、観光産業の強化に取り組んで行く所存です。

自動車整備業界におきましては、自動車の使用期間の長期化に加え、急速に進む自動車技術の高度化への対応など、その役割は今後益々重要となっていくものと考えられております。しかしながら、全国を見ますと、大規模ペーパー車検など社会的影響があるような不正事案も発生しております。
こういった不正事案の早期発見のため、各運輸局のホームページに通報窓口を設置し、情報収集に努めているところです。また、認証を受けないで分解整備を行っているような事業者についても、情報がありましたら積極的にお寄せ頂くようお願い致します。

自動車整備事業場の環境対策への取り組みとしましては、昨年の「環境に優しい自動車整備事業場等の表彰」については、北陸信越運輸局長表彰が2事業場、運輸支局長表彰が5事業場受賞されました。企業としての社会的責任を果たして頂いていることに感謝申し上げるとともに、今後も貴会を中心に弛まぬご努力を続けていかれますようお願い申し上げます。

自動車の整備と保守管理の取り組みにつきましては、依然として大型車の車輪脱落事故や、車体腐食による事故も発生しており、スペアタイヤ脱落による他者を巻き込む事故がマスコミ等でも大きく取り上げられたところです。